ANA、3500人削減へ グループで22年度までに

2020.10.25
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by 時事通信

 ANAホールディングス(HD)が、2022年度までにグループ全体の社員を3500人程度削減する方針を固めたことが25日、分かった。定年退職や採用凍結などにより人員を圧縮する。旅客需要が大幅に低迷する中、新型コロナウイルス流行の長期化をにらみ、固定費のさらなる削減を図る。
 27日に発表する事業構造改革に盛り込む。ANAHDの有価証券報告書によると、今年3月末時点のグループ従業員数は約4万6000人。他社への出向による一時的な削減も想定している。
 傘下の全日本空輸は、冬の一時金をゼロにするほか、月給を5%カットすることなどを通じ、約1万5000人の社員の年収を平均約3割削減する方針だ。また、退職金を割り増しする希望退職の募集を始めたほか、復職や再雇用の可能性を残した転職支援制度の活用も促す。(2020/10/25-16:05)

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