静岡・山梨中央銀が包括提携 効果100億円、相互出資も
静岡銀行と山梨中央銀行は28日、包括提携で合意したと発表した。提携効果を高めるため、相互に株式を持ち合う。長引く超低金利や新型コロナウイルスの感染拡大で地方銀行の経営環境は悪化している。隣接県の地銀同士が収益基盤の拡大や店舗共同化などで協力し、競争力を強化する。
提携の名称は「静岡・山梨アライアンス」。5年間で計100億円の提携効果を見込む。
両行トップは東京都内で記者会見した。静岡銀の柴田久頭取は「提携を通じて双方の地元経済の成長可能性が広がる」と強調。山梨中央銀の関光良頭取は「(相互出資は)大きな規模ではなく、アライアンスの本気度を示すということ。現段階で経営統合などは考えていない」と述べた。(2020/10/28-18:33)