福袋、年末に販売前倒し 混雑対策で、豪華サブスクも―百貨店

2020.10.31
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by 時事通信


東武百貨店池袋本店が売り出すマグロのサブスクリプション(定額制)福袋=28日、東京都豊島区

東武百貨店池袋本店が売り出すマグロのサブスクリプション(定額制)福袋=28日、東京都豊島区

  • 西武百貨店池袋本店が売り出すハンモック入りの福袋=28日、東京都豊島区
  • 松屋銀座が福袋として販売するスーツ(中央)=28日、東京都中央区

 大手百貨店各社は、2021年正月用の福袋を今年末に前倒しして売り出す。混雑を回避し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためだ。高級食材を毎月食べ比べできるサブスクリプション(定額制)福袋など、趣向を凝らす。
 福袋を目当てに客が初売りに殺到する光景は年始の風物詩。開店前の長蛇の列も珍しくないが、感染対策上望ましくない。
 東武百貨店池袋本店は応募抽選型の豪華福袋を用意。12月26日から店頭に加え、インターネットでも申し込みを受け付ける。50万円弱相当の「国産生本まぐろ(養殖)1尾丸々サブスク福袋」(30万円)は1人だけに当たる限定商品。大トロやかまなど異なる部位を3月まで毎月楽しめる。
 西武百貨店池袋本店は、三が日だけだった福袋の販売期間を、年末年始合わせて17日間に拡大。「家でゆっくりできるグッズの需要が増えている」(広報)といい、ハンモックなどが入った「イエナカ OFF 福袋」(20万2100円、限定1点)を12月26日に売り出す。
 銀座は、「ものづくり福袋」として、12月26日から「青森県応援!パターンオーダースーツ福袋」(6万6000円、限定5袋)を販売する。アパレル企業のサンライン・ジャパン(青森県田舎館村)の紳士服などがセットになった13万~18万円相当の品だ。コロナで需要が減少した高級衣料の生産者を支援する狙いもあるという。(2020/10/31-13:13)

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