JR東海、25日から一時帰休 コロナによる運行減に対応

2021.01.15
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by 時事通信

 は15日、新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の再発令による旅客需要の急減を受け、1日当たり400人規模の一時帰休を実施すると発表した。25日から来月28日までの間、駅や車両所・工場などで勤務する社員約9500人を対象とする。同社が一時帰休に踏み切るのは1987年の会社発足以来初めて。
 J海では、東海道新幹線の利用が昨年秋、観光支援策「Go To トラベル」などの効果で一時前年の5割程度まで回復。ただ、年末年始には新型コロナの感染急拡大で3割程度に落ち込んだ。同社は、今月18日から来月28日までの運行本数を1日当たり1割程度減らし、需要減少に対応する計画だ。
 既に労働組合に提案した。一時帰休中の社員の給与は減額しない方針で、国の雇用調整助成金制度の活用も検討する。
 J海は「会社発足以来の厳しい経営環境になっている。列車の運転計画の変更などで一時的に業務量が減少することや、社員の感染防止の観点から一時帰休を実施する」と説明している。同社の2021年3月期純損益見通しは1920億円の赤字(前期は3978億円の黒字)で、初めて赤字に転落する。(2021/01/15-17:46)

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