変異種「全国で監視強化」 ワクチン接種、市町村支援―参院代表質問で菅首相

2021.01.22
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by 時事通信


参院本会議で質問する公明党の山口那津男代表(手前)。左は菅義偉首相=22日午前、国会内

参院本会議で質問する公明党の山口那津男代表(手前)。左は菅義偉首相=22日午前、国会内

 参院は22日午前の本会議で、首相の施政方針演説に対する各党代表質問を続行した。首相は、新型コロナウイルスの変異種への対応について「全国で監視態勢を強化している。国立感染症研究所で遺伝子解析を行い、病原性や感染性に大きな変化がないか注意深く監視している」と述べ、対応に万全を期していることを強調した。日本維新の会の共同代表への答弁。
 ワクチン接種に関しては「市町村に必要な情報提供を行い、体制整備を支援する」と述べた。変異種への効果に関しては「世界保健機関(WHO)等は現時点で変異が有効性に影響を与えるエビデンスはないとしている。今後の承認審査で適切に審査が行われる」と説明した。
 首相は同日閣議決定したコロナ対策の特別措置法などの改正案にも触れ、「変異種も基本的な感染対策は同様で、今回の改正により対策の実効性が上がる」との認識を示した。「与野党の意見も踏まえて法案を決定した」とも語り、国会での速やかな審議を求めた。公明党の代表らへの答弁。
 山口氏は、22日発効のの締約国会議へのオブザーバー参加を提案した。首相は「オブザーバー参加も含め、締約国会議への関与については慎重に見極める必要がある」との立場を示した。(2021/01/22-12:18)

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