コロナ禍の春闘スタート 経団連「雇用最優先」―賃上げ、厳しい交渉に

2021.01.26
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by 時事通信


経団連労使フォーラムで中西宏明経団連会長のあいさつを代読する久保田政一事務総長=26日午前、東京都千代田区

経団連労使フォーラムで中西宏明経団連会長のあいさつを代読する久保田政一事務総長=26日午前、東京都千代田区

  • 経団連労使フォーラムで講演する連合の神津里季生会長=26日午後、東京都千代田区

 2021年春闘の幕開けとなる「経団連労使フォーラム」が26日、開かれた。新型コロナウイルス禍で先行き不透明感が強い中、経団連の中西宏明会長はあいさつで「事業の継続と雇用の維持を最優先」にする考えを強調。一方、連合の神津里季生会長は「どうやって賃上げの流れ、モメンタム(勢い)を維持するかが最大のテーマだ」と訴えた。
 中西氏のあいさつは経団連事務局が代読した。大企業の賃上げ率は昨年まで7年連続で2%以上を確保してきた。中西氏も「賃金引き上げのモメンタム維持を期待する」との姿勢を示したが、コロナ禍が重くのしかかる今春闘は、賃上げと雇用をめぐり厳しい交渉が繰り広げられそうだ。賃上げが低水準にとどまった場合、個人消費の減速を通じて景気に影響する可能性もある。(2021/01/26-19:09)

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