新卒採用、22年春も抑制 一時帰休「延長あり得る」―JR西社長

2021.01.27
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by 時事通信


インタビューに答えるJR西日本の長谷川一明社長=25日、大阪市北区

インタビューに答えるJR西日本の長谷川一明社長=25日、大阪市北区

 西の長谷川一明社長は26日までにインタビューに応じ、「規模は調整中だが当面は採用を抑制することになる」と述べ、2021年春に続き22年春も新卒採用を抑える考えを明らかにした。21年は駅の係員などが中心だったが、総合職にも抑制対象を広げる。2月1日から28日まで実施する社員らの一時帰休についても、「延長は十分あり得る」と述べた。
 新型コロナウイルス感染拡大により、利用客の減少が長期化する見通しのため。長谷川社長は「雇用を守るのは企業の使命だ」と述べ、解雇などによる人員削減は行わない方針を強調した。
 同社は21年3月期、過去最大となる2400億円の連結純損失に転落する見通し。長谷川社長は「大幅な赤字になるのは初めてであり、大変厳しい状況」と語り、旅客需要についても「(コロナ禍以前の)9割まで戻る想定も厳しい」との見方を示した。その上で、「来期の黒字化へコスト削減を行う」と述べ、固定費などの構造的な削減に取り組む考えを強調した。(2021/01/27-07:13)

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