コロナ禍、「賃上げ」で深い溝 経団連と連合がトップ会談―春闘

2021.01.27
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by 時事通信


東京都内で開かれた経団連と連合のトップ会談。経団連の中西宏明会長はオンラインで参加した=27日午前、東京都千代田区

東京都内で開かれた経団連と連合のトップ会談。経団連の中西宏明会長はオンラインで参加した=27日午前、東京都千代田区

 経団連と連合の両会長が27日午前、東京都内で会談し、2021年春闘をめぐり意見交換した。新型コロナウイルス感染急拡大で社会や経済環境が激変する中、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の必要性などを訴えた連合側に対し、経団連側は働きがいを重視していく考えを主張。賃上げをめぐる両者の溝は例年以上に大きく、今春闘は難しい交渉が予想される。
 連合の神津里季生会長は冒頭あいさつで「この20年あまりで日本の平均賃金は下がっており、デフレ脱却と経済の好循環に向けた取り組みは緒に就いたばかりだ」と強調した。
 経団連の中西宏明会長は、欠席の予定を変更して入院先の病院からオンラインで参加。賃金水準の低さに対する危機感を共有した上で、「働きがいを実感できる職場環境づくりが今回の春闘の大きなテーマになる」と述べた。(2021/01/27-11:35)

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