JT、九州工場を閉鎖 国内人員3000人規模削減―22年3月末

2021.02.09
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by 時事通信

 日業()は9日、国内のたばこ市場の縮小などに対応するため、たばこ製造を担うJT九州工場(福岡県筑紫野市)を2022年3月末に閉鎖すると発表した。JT社員を対象とする1000人規模の希望退職募集などを実施。国内人員の削減数は総数(1万3500人)の2割に当たる3000人規模に上ると見込んでいる。
 JTは健康志向の高まりなどにより、国内たばこ事業の練り直しを迫られた。寺畠正道社長は9日のオンラインによる決算発表記者会見で、「継続的に日本の市場が減少する中、今回の厳しい決定に至った」と語った。
 工場に関しては、フィルター製造を手掛ける子会社、日本フィルター工業の田川工場(福岡県田川市)も22年3月末に閉鎖する。
 人員削減では、JT社員の希望退職のほか、パートタイマーを対象に1600人規模の退職勧奨を行い、定年後に再雇用したシニア社員も150人規模の希望退職を募集する。いずれも退職時期は22年3月末を予定している。(2021/02/09-19:29)

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