郵便局員1万人、かんぽ生命出向へ 直接指揮で不正防止

2021.02.26
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by 時事通信

 日本郵政グループが2022年春にも、保険営業を担う郵便局員を1万人規模でに出向させる方針であることが25日、分かった。かんぽ生命の保険商品の不正販売を受けた再発防止策の一環。郵便局の営業担当者をかんぽ生命の直接指揮下に置くことで管理を強化する。
 出向の対象者は、全国の郵便局で保険営業に携わる約1万5000人の渉外担当社員で、25日に通知した。対象となる社員は引き続き郵便局で勤務しつつ、かんぽ生命への出向という形態をとる。
 19年に発覚したかんぽ生命の不正販売問題では、郵便局の渉外社員らが、不利益となるのを承知で高齢の顧客に保険を解約させた上で新たに契約させるなどの手法で、新規契約の実績を不当にかさ上げしていた。郵便局に委託している個人向け保険商品の販売に関する指揮系統を明確化し、かんぽ生命が直接指導することで再発防止を図る。(2021/02/26-01:20)

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