モデルナワクチン、承認申請 コロナで国内3例目―武田

2021.03.05
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by 時事通信


米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの容器(AFP時事)

 武田薬品工業は5日、米バイオ医薬品企業モデルナが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省に薬事承認を申請したと発表した。武田は日本での流通を担う。国内での新型コロナワクチンの承認申請は3例目。審査を簡略化できる特例承認の適用を求めており、6月までに4000万回分、9月までにさらに1000万回分の供給を目指す。
 モデルナのワクチンは海外での臨床試験(治験)で約94%の予防効果が示されており、米国などで既に承認済み。国内では武田が1月に治験を開始し、2月には被験者に対する1回目の接種が完了した。5月にデータを厚労省に報告する。
 田村憲久厚労相は申請を受け、記者団に対し「最優先で審査する」と述べ、早ければ5月中の承認もあり得るとの認識を示した。 
 国内では、米製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンが既に承認され、接種が始まっている。モデルナのワクチンは通常の冷蔵庫(2~8度)で1カ月保存でき、ファイザーのワクチンより取り扱いが容易とみられる。
 武田は米バイオ医薬品企業ノババックスが開発したワクチンについても、2月に国内での治験を開始。国内工場に年間2億5000万回分以上の生産能力を整備し、年内の供給開始を目指している。(2021/03/05-19:24)

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