本震発生時刻、現場で祈り 橋崩落で犠牲の学生遺族―熊本地震5年

2021.04.16
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by 時事通信


土砂崩れで大学生大和晃さんが亡くなった現場付近で、手向けられた花を見詰める父卓也さん=16日未明、熊本県南阿蘇村

土砂崩れで大学生大和晃さんが亡くなった現場付近で、手向けられた花を見詰める父卓也さん=16日未明、熊本県南阿蘇村

  • 土砂崩れで大学生大和晃さんが亡くなった阿蘇大橋崩落の現場付近で冥福を祈る母忍さん(中央)、父卓也さん(右)ら。奥は新阿蘇大橋=16日未明、熊本県南阿蘇村

 震災関連死を含め276人が犠牲になったは16日、2度目の震度7を記録した本震から5年を迎えた。崩落した熊本県南阿蘇村の旧阿蘇大橋付近では、土砂崩れに巻き込まれ亡くなった阿蘇市の大学生大和晃さん=当時(22)=の遺族が本震発生時刻に合わせて黙とうをささげ、冥福を祈った。
 晃さんの遺体が見つかった谷底を見下ろす道路の脇には、アスファルトの破片で組まれた高さ数十センチの祭壇がある。下流側に目をやると、開通した新阿蘇大橋の街灯が暗闇に浮かび上がっていた。父卓也さん(62)と母忍さん(53)、兄翔吾さん(28)ら5人は午前1時に訪れ献花。晃さんが好きだったチョコ菓子や炭酸飲料、たばこを供え、線香に火を付けた。(2021/04/16-10:57)

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