政府、全国のワクチン接種状況初公表 医療従事者25%、高齢者9県でゼロ

2021.04.19
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by 時事通信

 政府は19日、新型コロナウイルスワクチンに関する首相官邸の特設ホームページなどで、都道府県別の「医療従事者等」と「高齢者」の接種状況を初めて公表した。それによると、1回目の接種を終えた医療従事者等は約120万人で進捗(しんちょく)率は全体の25%程度にとどまっている。
 約480万人とされる医療従事者等の接種は16日時点で、1回目の接種を終えた人が119万8346人。2回の接種を完了した人は71万8396人で全体の約15%だった。最も多い東京都で1回目を終えた人は11万7683人、2回接種を完了した人は6万3168人。これに大阪府(1回目8万3193人、2回目4万8792人)が続いた。
 一方、12日に始まった高齢者接種は、18日時点で全都道府県が1回目の接種を行っている段階。愛知県が1190人と最も多く、栃木、埼玉、静岡、滋賀、兵庫、島根、佐賀、熊本、大分の9県で接種がゼロだった。
 政府はワクチン接種への国民の関心が高いことを踏まえ、今後も原則、月曜日に発表する。内閣官房の担当者は「接種が遅れている都道府県は頑張る原動力になるのではないか。ただ、競争をあおるつもりは全くない」と話している。(2021/04/19-21:32)

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