日米韓、北朝鮮非核化へ連携確認 1年3カ月ぶり外相会談

2021.05.05
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by 時事通信


日米韓外相会談に臨む茂木敏充外相(左)=5日、ロンドン(代表撮影)

日米韓外相会談に臨む茂木敏充外相(左)=5日、ロンドン(代表撮影)

  • 日米韓外相会談に臨む米国のブリンケン国務長官=5日、ロンドン(代表撮影)
  • 日米韓外相会談に臨む韓国の鄭義溶外相=5日、ロンドン(代表撮影)

 【ロンドン時事】外相は5日(日本時間同)、訪問先のロンドンでブリンケン米国務長官、鄭義溶・韓国外相と会談し、北朝鮮の完全な非核化に向け3カ国で緊密に連携していくことで一致した。茂木氏は日本人拉致問題の早期解決に協力を要請。ブリンケン、鄭両氏の支持を得た。
 バイデン米大統領は先の議会演説で、北朝鮮による核開発を「米国や世界に深刻な脅威」と指摘。米国は4月末に北朝鮮政策の見直しを終え、完全な非核化を目指し「現実的なアプローチ」を取ると発表した。ブリンケン氏は見直しの詳細を茂木、鄭両氏に説明した。
 茂木氏は「日韓両国との緊密な連携を重視しながら取り組みを進めていることを支持、歓迎する」と表明。「北朝鮮への対応で3カ国の連携は不可欠だ」とも強調した。
 会談では、北朝鮮に国連安全保障理事会決議の履行を求めることを確認。外交当局間の緊密な連携も申し合わせた。
 日米韓の外相会談は昨年2月以来、1年3カ月ぶり。米側の呼び掛けで行われた。
 3カ国の枠組みでは、4月2日に北村滋国家安全保障局長が米アナポリス、同29日に自衛隊制服組トップの山崎幸二統合幕僚長が米ハワイで、それぞれ米韓の高官と対面で協議している。(2021/05/05-20:06)

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