インドから入国、隔離6日間に 受け入れ数制限は見送り―政府

2021.05.07
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by 時事通信


新型コロナウイルス感染症対策本部で発言する菅義偉首相(右から2人目)=7日午後、首相官邸

新型コロナウイルス感染症対策本部で発言する菅義偉首相(右から2人目)=7日午後、首相官邸

 政府は新型コロナウイルスの感染爆発が起きているインドからの入国者について、入国後の施設隔離期間を現在の3日間から6日間に延長する。首相が7日の対策本部で発表した。10日から実施する。隣国のパキスタン、ネパールにも同様の措置を取る。
 首相は「入国後6日間、ホテルでの待機を求めるなどさらに徹底した水際対策を行う」と表明。新たな措置では、全体で14日間の待機期間のうち、入国後3日目と6日目に検査を行い、いずれも陰性だった場合は検疫所指定の施設から自宅に移ることを認める。
 インドの在留邦人は約1万人。外務省によると、5月に入り帰国便の予約数は増えているものの、空席には余裕がある状況。出国前72時間以内に義務付けている現地でのPCR検査体制にも問題はないという。首相は7日の記者会見で「望む方は帰国できるよう対応している」と述べた。
 政府は水際対策強化のため、在留資格を持つインド人などの受け入れ人数そのものを制限する案も検討したが、今回は見送った。政府関係者は「今後の感染状況を見て改めて判断する」と説明している。(2021/05/07-20:42)

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