青森銀とみちのく銀、経営統合へ 週内にも基本合意

2021.05.10
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by 時事通信




 青森県に本店を置くが、経営統合に向けた協議を進める方針を固めたことが10日、分かった。週内にも基本合意する見通し。青森県内の2行の融資シェアは7割に達するとみられ、例外的に統合を容認する独禁法特例法の認可を視野に入れる。人口減少や長引く低金利で経営環境が悪化する中、経営の一体化で生き残りの道を探る。
 両行は2019年10月、包括提携の検討を開始。これまでに、現金自動預払機(ATM)利用手数料の相互無料化などを進めてきた。統合による一段のコスト削減で経営と財務の基盤強化につなげる。共同で持ち株会社を設立し、両行が傘下に入る案などが検討されている。
 みちのく銀には公的資金が注入されており、24年の返済期限を控えている。同行が4月発表した中期経営計画では、公的資金の返済を見据えて財務基盤を強化する方針を示した。統合が実現すれば、昨年11月に施行された独禁法特例法の金融機関への認可第1号となる可能性が高い。(2021/05/10-22:29)

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