携帯3社、21年3月期は増収増益 法人向け好調

2021.05.15
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by 時事通信

 携帯電話大手3社の2021年3月期連結決算が14日、出そろった。いずれも増収増益で、は本業のもうけを示す営業利益が過去最高を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの浸透で法人向け事業が好調だったほか、金融などの非通信事業も収益を押し上げた。
 各社は3月から、政府の携帯料金引き下げ要請を受け、割安な新料金プランを提供している。NTTドコモの井伊基之社長は新プラン「アハモ」の契約数が4月末で100万件を超えたと明かし、「顧客基盤が増えていくことが非常に重要だ」と契約拡大に意欲を示した。
 一方、新プランを含めた値下げは22年3月期の営業利益の下押し要因となる。影響額について、KIは「600億円から700億円」(高橋誠社長)、ソクは「700億円くらい」(宮川潤一社長)と見込む。3社は個人向け通信収入の落ち込みを他の事業でカバーし、増収増益を確保する計画だ。(2021/05/15-07:08)

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