日仏米共同訓練を公開 中国けん制、連携強化―九州
離島防衛を想定して11~17日の日程で実施中の陸上自衛隊と仏陸軍、米海兵隊の共同訓練「アーク21」が15日、宮崎、鹿児島両県にまたがる霧島演習場で報道陣に公開された。日仏米3カ国の陸上部隊が日本国内で実動訓練を行うのは初めて。
海上自衛隊と米豪仏の海軍もアーク21の一環として、東シナ海で共同訓練を行っている。台湾や沖縄・尖閣諸島周辺で活動を活発化させる中国をけん制し、多国間の連携を強化する狙いがある。
霧島演習場での訓練には、陸自から離島防衛専門の水陸機動団など約100人と、仏陸軍、米海兵隊からそれぞれ約60人が参加。雨の中、午前中は着陸した陸自のヘリコプターから各国の部隊が次々と展開する様子を公開した。
午後には市街地を模した施設での戦闘訓練を公開。地雷や障害物を除去した上で建物に突入し、制圧する訓練を行った。(2021/05/15-17:42)