日豪首脳、中国けん制 「威圧や現状変更に反対」

2021.06.13
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by 時事通信


オーストラリアのモリソン首相(左)と会談する菅義偉首相=13日、英国・コーンウォール(内閣広報室提供)

オーストラリアのモリソン首相(左)と会談する菅義偉首相=13日、英国・コーンウォール(内閣広報室提供)

  • 首脳会談を前に、カナダのトルドー首相(右)と肘タッチを交わす菅義偉首相=13日、英コーンウォール(代表撮影・時事)

 【コーンウォール時事】首相は13日朝(日本時間同日午後)、オーストラリアのモリソン首相と英南西部コーンウォールで朝食を共にしながら会談した。「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた協力を確認。中国を念頭に、経済的威圧や力による一方的な現状変更の試みに強く反対することで一致した。
 日豪両政府は9日の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で、自衛隊が他国軍の艦艇や航空機を警護する「武器等防護」の対象に豪州軍を加えることを確認している。これを踏まえ、両首脳は安全保障協力を着実に推進していくことを申し合わせた。
 また、日豪がアジア各国の温室効果ガス排出削減を支援することで合意し、具体的な協力内容を盛り込んだ「技術を通じた脱炭素化に関する日豪パートナーシップ」を発表した。モリソン首相は英政府の招待を受け、先進7カ国首脳会議()の一部会合に参加した。
 菅首相はカナダのトルドー首相とも会談。東シナ海情勢に深刻な懸念を共有し、自由で開かれたインド太平洋の実現へ連携することを確認した。(2021/06/13-20:21)

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