ベトナム大手4社受け入れ停止 実習生失踪相次ぎ―外国人技能実習機構

2021.06.18
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by 時事通信

 技能実習制度を監督する外国人技能実習機構は18日、ベトナムの大手人材送り出し機関5社から受け入れた実習生の失踪が著しく多いとして、このうち4社に対し最低6カ月間、新規の受け入れを停止すると同国政府に伝えた。同機構を所管する出入国在留管理庁によると、実習生の失踪防止対策に基づく措置で、適用は初めてという。
 近年、ベトナムから日本に来た実習生が失踪する問題が相次いでいることを踏まえ、入管庁が同国の送り出し機関を調査した。その結果、大手5社が特に多かった。
 このうち4社は、法令が定める外国の送り出し機関の要件を満たさないとして、8月18日から新規の受け入れを停止する。残る1社も別の不適正事案により既に受け入れ停止となっている。
 入管庁の担当者は「特定の送り出し機関の失踪率が高いということは、選抜や送り出しに何らかの問題があるのだろう。失踪した実習生に問題があれば対応するが、機関への対応も必要だ」と説明した。
 2020年の技能実習生の失踪者数は5885人で、ベトナムが3741人と最も多い。(2021/06/18-17:28)

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