静岡知事に川勝氏4選 事実上の与野党対決制す

2021.06.21
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by 時事通信


4選の川勝平太氏=静岡知事選

4選の川勝平太氏=静岡知事選

 任期満了に伴う静岡県知事選は20日投開票され、無所属現職の川勝平太氏(72)が、無所属新人で前国土交通副大臣の氏(53)=自民推薦=を破り、4回目の当選を果たした。川勝氏は政党の推薦を受けていないが、立憲民主、共産、国民民主各党の県組織の支援を受けており、事実上の与野党対決を制した。投票率は52.93%(前回46.44%)。
 川勝氏は、JR東海が再開を目指すリニア中央新幹線静岡工区の着工について、トンネル掘削で大井川の流量が減少し、経済や生活に悪影響が出ると批判。JR東海の環境対策が不十分として反対した。3期の実績も強調し、新型コロナウイルスワクチンの早期接種や、東京一極集中からの脱却を訴え、幅広く支持を集めた。
 岩井氏は、静岡県知事選では2009年以来、12年ぶりの自民党本部推薦候補。リニア問題では関係者間の対話路線を打ち出し、ワクチン接種奨励金の創設や国と県内自治体との連携強化などを訴えたが、及ばなかった。(2021/06/21-00:27)

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