閉会中審査、自民が拒否 赤木ファイル、追及かわす構え

2021.06.23
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by 時事通信


赤木俊夫さんが改ざんの経緯などを記した文書「赤木ファイル」=22日、大阪市北区

赤木俊夫さんが改ざんの経緯などを記した文書「赤木ファイル」=22日、大阪市北区

 自民党の国対委員長は23日、立憲民主党の国対委員長と国会内で会談し、財務省の公文書改ざんを記した「赤木ファイル」をめぐる閉会中審査について、開催要求を拒否した。一方、両氏は、24日午前に衆院財務金融委員会の理事懇談会を開き、同省から報告を受けることで合意。野党はファイルの内容をただす方針だ。
 森山氏は会談後、閉会中審査を拒んだ理由について「懇談会で事足りる」と記者団に語った。懇談会の場合、委員会と異なり議論は非公開で議事録も残されない。自民党には、25日告示の東京都議選や秋までの衆院選を見据え、早期の沈静化を図る狙いがあるとみられる。
 懇談会に副総理兼財務相は出席せず、財務省の茶谷栄治官房長らが出席する。参院財政金融委員会も24日午後、理事懇談会で報告を聴取する。
 自民党内には、赤木ファイル問題が選挙に与える影響を懸念する声もある。中谷元・元防衛相は旧谷垣グループ会合で「改ざんは国民への背信行為だ。真相を追究する必要がある」と訴えた。
 安住氏は記者団に、自民党の対応について「都合の悪いことにはふたをする」と批判。「当時の首相や官房長官が本当に佐川宣寿理財局長へ何の指示もしていなかったのか。そこがポイントだ」と指摘し、引き続き閉会中審査の開催を求めていく考えを示した。(2021/06/23-18:11)

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