歩道埋める人、花火に「感動」 歓声と拍手、反対デモも―開会式会場周辺・東京五輪

2021.07.23
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by 時事通信


多くの人が集まった国立競技場周辺=23日午後、東京都内

多くの人が集まった国立競技場周辺=23日午後、東京都内

  • 東京五輪の開催に反対し、デモ行進をする人々=23日午後、東京都渋谷区
  • 午後8時前に閉店した千駄ヶ谷駅前の居酒屋=23日午後、東京都渋谷区

 無観客となった東京五輪開会式。国立競技場周辺は大規模な交通規制が敷かれたが、会場を望める歩道には多くの人が集まった。有志が沿道に設置したテレビの前には人だかりも。付近では五輪開催に反対するデモも行われ、会場から漏れ聞こえる音響とシュプレヒコールが入り交じった。
 「おおーっ」。午後8時すぎ、会場から花火が打ち上がると、競技場西側を通る歩道を埋め尽くした人たちは歓声を上げ、拍手した。約12年間の馬術競技経験があるという森晃一さん(65)は「ついにのろしが上がり、感動した。賛否はあったがアスリートに罪はないので、努力が報われてほしい」と、大会の盛り上がりに期待した。
 すぐ横では五輪反対デモの参加者が「今すぐやめろ」と開催中止を拡声器で訴えた。別のデモ隊約200人は、JR原宿駅前から会場最寄りの千駄ケ谷駅までを練り歩いた。
 千駄ケ谷駅前にある居酒屋「北前そば高田屋」は、開会式を前に営業を終えた。この日の来客は約20人。マネジャーの平野耕史さん(48)は「有観客でオリンピックが開催されていたら、今ごろお客さまであふれかえっていただろうに」と寂しそうに話した。(2021/07/23-21:52)

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