F15、対艦ミサイル搭載見送り 離島防衛用、国産型で代替―防衛省

2021.08.05
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by 時事通信


航空自衛隊那覇基地に駐機するF15戦闘機=2019年10月31日、那覇市

航空自衛隊那覇基地に駐機するF15戦闘機=2019年10月31日、那覇市

 防衛省は5日、航空自衛隊F15戦闘機の改修事業のうち、離島防衛などのため当初予定していた長射程の米国製対艦・対地ミサイル「LRASM」の導入を見送る方針を決めた。価格高騰を踏まえた対応。代替措置の一つとして、長射程化する国産の「12式地対艦誘導弾(SSM)」をF2戦闘機やその後継機に搭載する方向で調整する。
 LRASMは米ロッキード・マーティン社製で射程約900キロ。中国を念頭に、離島侵攻を試みる艦艇などに対して相手の射程外から発射できる「スタンド・オフ・ミサイル」として導入することにし、将来的にF15約70機を改修する費用に総額約3240億円を見込んでいた。
 しかし、一部部品の枯渇などを理由に米側が金額の大幅アップを要求。一時は1.7倍の約5520億円に膨らみ、防衛省は関連経費について2020年度予算の執行と21年度予算への計上を見送った。(2021/08/05-19:11)

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