コロナ対応、党改革が争点 自民総裁選告示、4氏立候補―「選挙の顔」選び火ぶた
菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選が17日、告示され、河野太郎規制改革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4人が立候補した。新型コロナウイルスへの対応や党改革が最大の争点。原発・エネルギー政策も論点となる。衆院の任期満了が来月21日に迫り、来年夏に参院選も控える中、「選挙の顔」を選ぶ激しい選挙戦が展開されそうだ。
立候補の受け付けは午前10時から党本部で行われ、4陣営が20人の推薦人名簿を添えて届け出た。女性候補は2008年の小池百合子氏(現東京都知事)以来で、2人同時出馬は初めて。4候補は午後1時から所見発表演説会、同3時から共同記者会見に臨み、理念や政策を明らかにする。
河野氏は17日、オンラインで開いた出陣式で「社会の分断を修復し、ぬくもりある社会をつくる」と表明。岸田氏は東京都内で記者団に「政策論争を通じて国民の信頼を回復し、党を改革する」と強調した。高市氏は記者団に「党の政策を厚みのあるものにする絶好のチャンス」と政策論争に意欲を示し、野田氏は党本部での出陣式で「出会った人たちの悲しみ、苦しみ、喜び、不安をしっかりと伝え、政治を前へ進めていく」と語った。(2021/09/17-10:59)