家庭内感染13%、2回接種で低下 未接種37%、ワクチン効果―広島県

2021.09.17
0
by 時事通信


新型コロナウイルスワクチン接種後、副反応観察のため待機する広島大の学生ら=6月21日、広島県東広島市

新型コロナウイルスワクチン接種後、副反応観察のため待機する広島大の学生ら=6月21日、広島県東広島市

 新型コロナウイルスに家庭内で二次感染する割合は、ワクチンの2回接種で未接種の37%から13%に下がることが、広島県の調査で17日までに分かった。国立感染症研究所の脇田隆字所長は「一緒に生活している中で感染を防ぐのは難しい。それでもワクチンを2回接種するとある程度予防できることが分かった」と評価している。
 調査は、広島県で8月に確認された患者752人の家族を対象に実施。濃厚接触者となった同居家族1840人について、感染とワクチン接種の有無を分析した。
 その結果、ワクチン未接種だった同居家族1357人のうち、感染したのは511人で感染率は37.7%だった。一方、2回接種した379人のうち感染は51人で、感染率は13.5%にとどまったという。1回接種の場合、感染率は27.9%だった。
 また、同県内で6~8月に感染が判明した患者2006人のうち、ワクチン未接種の65歳以上で重症化した割合は41.7%だったが、2回接種した人は13.2%だった。65歳未満でも重症化の割合は、未接種者の6.9%に対し、2回接種は2.2%と減少していた。
 基礎疾患などがある患者4885人について調べたところ、中等症以上になった割合は未接種者は7.2%だったが、接種した人は1.6%だった。(2021/09/17-13:57)

print

人気のオススメ記事