岸田首相、人命第一の対応指示 阿蘇山噴火で情報連絡室

2021.10.20
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by 時事通信


岸田文雄首相=19日、首相官邸

岸田文雄首相=19日、首相官邸

 岸田文雄首相は20日、熊本県の阿蘇山噴火を受け、衆院選の遊説先から松野博一官房長官に対し、人命第一の対応を指示した。政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置。関係自治体と連携し、被害状況の把握などに努めた。
 松野氏は「人命救助を第一に、自治体と緊密に連携を取りながら、自衛隊、警察、消防を機動的に対応させている」と記者団に強調した。
 政府の危機管理をめぐっては、北朝鮮が19日に弾道ミサイルを発射した際、首相と松野氏がともに選挙活動のため東京都内を離れていた。首相は事態把握後もしばらく遊説を続けたため、与野党から懸念や批判の声が上がっていた。
 20日は、松野氏が噴火直後に官邸へ駆け付け、対応に当たった。一方、兵庫県を訪問中だった首相はツイッターで、周辺住民に「警戒をお願いします」と呼び掛けた上で、予定通りの日程を続行した。
 これに関し、松野氏は選挙期間中の危機管理体制が十分か記者団に問われ、「日頃から万全を期せるよう連絡体制を取っている。問題ない」と述べた。(2021/10/20-16:23)

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