反田さん2位、小林さん4位 16年ぶり日本人入賞―ショパン・コンクール
【ワルシャワ時事】ポーランドのワルシャワで行われていた第18回ショパン国際ピアノコンクールの本選の結果が21日発表され、東京都出身の反田恭平さん(27)が2位、山口県宇部市出身の小林愛実さん(26)が4位に入賞した。反田さんは、日本出身者のこれまでの最高位である1970年の内田光子さん(現在は英国籍)の2位に並んだ。日本人の入賞は16年ぶり。
ショパン・コンクールは5年に1度の開催。世界三大コンクールの一つで、若手ピアニストの登竜門となっている。今回の本選には10カ国から12人が出場し、カナダのブルース・リウさんが優勝した。
反田さんは18日の本選の演奏で、課題曲のピアノ協奏曲第1番を本人も「大満足」という出来で弾ききり、多くの観客がスタンディングオベーションを送った。小林さんは20日に反田さんと同じ曲を演奏。2015年の前回に続く本選出場で、入賞を逃した前回の雪辱を果たした。
反田さんはワルシャワのショパン国立音楽大に在籍。若くして独立し、個人事務所を経営するほか自ら指揮するオーケストラを旗揚げするなど、行動派として知られる。小林さんは9歳で国際デビューを遂げるなど早くから活躍。米フィラデルフィアの名門カーティス音楽院に留学し、国内外で活動する日本の若手の代表格の一人だ。(2021/10/21-10:40)