立民新代表に泉氏 党役員半数、女性を登用―共産との合意「存在せず」

2021.11.30
0
by 時事通信


立憲民主党の臨時党大会で気勢を上げる、新代表に選出された泉健太氏(中央)ら=30日午後、東京都港区

立憲民主党の臨時党大会で気勢を上げる、新代表に選出された泉健太氏(中央)ら=30日午後、東京都港区

  • 立憲民主党の新代表に選出され、記者会見する泉健太氏=30日午後、東京都港区

 立憲民主党代表選は30日、東京都内で開かれた臨時党大会で投開票され、決選投票の結果、政調会長(47)が元首相補佐官(62)を破り、新代表に選出された。泉氏は直ちに党役員人事に着手。週内に骨格を固める。代表選で戦った3候補を起用するとともに、半数は女性とする方針だ。任期は2024年9月末まで。
 泉氏は、衆院京都3区選出で当選8回。旧国民民主党出身で国対委員長や政調会長を歴任。昨年9月の代表選で前代表と戦った。泉氏は先の衆院選敗北を受けた党勢の立て直し、来年夏の参院選への対応など、野党第1党の党首として重責を担う。
 泉氏は記者会見で、先の衆院選で共産党と合意した「限定的な閣外協力」に関し、「単に継続ではなく、党として総括しなければならない」と指摘。「衆院選に向けて交わしたもので現時点で何かが存在しているということでない」と述べた。参院選での野党共闘については「塊をつくるところを目指していく」と述べるにとどめた。
 これに先立つ代表選の演説で、参院選対策本部を設置する考えを表明。先の衆院選で惜敗した候補を年内に1次公認する方針を示した。
 泉氏はこの後のBS―TBS番組で、代表選の3候補を幹事長に起用するかを問われ、「可能性はある」と言及。世代交代に向け、若手を党役員に積極登用する考えも示した。
 代表選は、泉、逢坂両氏、元総務政務官(50)、西元厚生労働副大臣(54)の4氏によるポイント制で争われた。泉氏は1回目の投票でトップとなったが過半数に届かず、2位の逢坂氏との決選投票となった。(2021/11/30-21:36)

print

人気のオススメ記事