オミクロン株にも「一定の効果」 ワクチン3回目接種で専門家

2021.12.01
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by 時事通信


自衛隊が運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センター=11月17日、東京都千代田区

自衛隊が運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センター=11月17日、東京都千代田区

 国内で初確認されるなどオミクロン株が世界に広まる中、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が日本でも始まった。感染症の専門家は「既存ワクチンはオミクロン株に対してもある程度の効果が期待できる。3回目接種は非常に重要だ」と指摘する。
 オミクロン株は、表面の突起「スパイクたんぱく質」に多数の変異があり、既存ワクチンで作られた抗体による侵入防止が難しい恐れが指摘されている。
 ただ、東京医科大の浜田篤郎特任教授(渡航医学)は「オミクロン株も新型コロナの一種である以上、米ファイザー製などの既存ワクチンの効果はある程度期待できる」と指摘。「感染や発症の予防効果は見通しにくいが、少なくとも重症化予防の効果はあると考えられる」と話す。
 今冬に懸念される感染の「第6波」については、「12月から来年1月にかけて起こる恐れがある」と指摘した上で、日本での変異株流行は海外から3カ月ほど遅れるため、デルタ株が主流になる可能性が高いと推測。「オミクロン株が流行の主流になるとすればそれ以降になるだろう。いずれにしても3回目接種を迅速に進め、冬の流行に備えることが大事だ」と強調した。(2021/12/01-13:48)

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