麻生氏が収入トップ 自民5派閥会長比較、2位に岸田氏―政治資金
2020年の政治資金収支報告書で、自民党の派閥を現在率いる現職の国会議員について収入を比較したところ、トップは麻生太郎副総裁の1億5697万円だった。前年比8.5%の減少。岸田文雄首相は1億5653万円(同4.1%減)で僅差の2位だった。
3位は茂木敏充幹事長の1億4419万円(同1.5%増)。安倍晋三元首相8739万円(同36.8%減)、二階俊博元幹事長6279万円(同8.2%減)と続いた。
支出のうち会食費用が最も多かったのは麻生氏の1543万円。新型コロナウイルスの影響で会食が制限されていた中、支出額は前年と比べ26.5%減少した。
一方、「ポスト岸田」の一人と目される茂木氏が1114万円で2位に付け、活発に活動を展開していた様子をうかがわせた。3位は岸田氏の828万円。
安倍氏は44万円にとどまった。20年9月まで首相の座にあり、コロナ対応で会食を大幅に抑制。体調不良を理由に退陣し、その後も「夜の政治活動」などの機会は多くなかったとみられる。
二階氏は報告書に会食の記載はなかった。幹事長職にあった同氏は党から「政策活動費」6億3020万円の支給も受けており、こうした収入を充てていた可能性がある。
収入と会食費用の支出は、それぞれの資金管理団体と政党の選挙区支部の分を合計した。(2021/12/03-20:32)