ソフトバンク元社員、無罪主張 「営業秘密と認識せず」―5G技術不正持ち出し・東京地裁

2021.12.07
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by 時事通信

 携帯電話大手ソフトバンクが持つ超高速・大容量通信規格「5G」の技術情報などを転職先の楽天モバイルに不正に持ち出したとして、不正競争防止法違反罪に問われた元社員合場邦章被告(46)の初公判が7日、東京地裁(野沢晃一裁判長)であった。同被告は「持ち出した情報は営業秘密と認識していなかった」と述べ、無罪を主張した。
 検察側は冒頭陳述で、合場被告が持ち出したソフトバンクの基地局や5G対応に関する情報を、楽天モバイル側で利用できる状態にしていたと主張。転職が決まった際、同社の知人に「機密情報を持ち逃げしたのでがっつりやりましょう」と無料通信アプリ「LINE」でメッセージを送っていたと指摘した。
 弁護側も冒頭陳述し、持ち出した情報はパスワードが設定されておらず、営業秘密に当たらないと反論。他社にとって利用価値もなかったと主張した。(2021/12/07-17:23)

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