みずほＦＧ社長、２月に辞任 後任に木原氏、信頼回復へ体制刷新―システム障害で金融庁に改善計画
システム障害の多発を受けた記者会見で謝罪する藤原弘治みずほ銀行頭取（右）ら＝１７日午後、東京都千代田区
みずほフィナンシャルグループ（ＦＧ）は１７日、システム障害の多発を受け引責辞任する坂井辰史社長（６２）が２月に退き、後任に木原正裕執行役（５６）が就くトップ人事を発表した。併せて、再発防止や企業風土改革に向けた業務改善計画を金融庁に提出。ＦＧ会長、傘下のみずほ銀行頭取を合わせ３トップが退く体制刷新により、失墜した信頼の回復に全力を挙げる。
東京都内で同日記者会見したみずほ銀行の藤原弘治頭取（６０）はシステム障害に関し、「心から改めて深くおわびする」と陳謝した。
ＦＧ次期社長の木原氏は「一連の障害に対する深い反省の下、不退転の決意で臨む」と表明。その上で、顧客に重大な影響を及ぼす障害を防ぐとともに、障害時には影響を極小化させる「多層的な障害対応力」の向上を進めると強調した。
みずほ銀は昨年２月以降、現金自動預払機（ＡＴＭ）へのキャッシュカードや預金通帳の取り込みなど、利用者に影響の及ぶトラブルが計１０回も表面化。金融庁は昨年９月と１１月に業務改善命令を発出し、経営責任の明確化や企業風土の改善などを求めた。（2022/01/17-20:52）
