岸田首相、佐渡金山の世界遺産推薦表明 23年の登録目指す、韓国反発

2022.01.28
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by 時事通信


「佐渡島(さど)の金山」を世界文化遺産の候補として推薦する方針を表明する岸田文雄首相=28日午後、首相官邸

「佐渡島(さど)の金山」を世界文化遺産の候補として推薦する方針を表明する岸田文雄首相=28日午後、首相官邸

  • 佐渡金山の手堀り跡「道遊の割戸」=2021年11月21日、新潟県佐渡市

 首相は28日、「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)を世界文化遺産の候補として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦する方針を表明した。首相官邸で記者団に語った。自民党内などの推薦を求める声に配慮した。2023年の登録を目指し、推薦期限となる2月1日に閣議了解する。推薦撤回を求める韓国は反発を強めており、登録は曲折も予想される。
 首相は推薦する理由について「本年申請し、早期に議論を開始することが登録実現への近道との結論に至った」と説明。省庁横断型のタスクフォースを設置する考えを示し、「歴史的経緯を含め、さまざまな議論に対応する」と強調した。
 文化審議会は昨年12月、佐渡金山を推薦候補に選定するよう答申。佐渡市の「西三川砂金山」と「相川鶴子金銀山」が構成資産で、16~19世紀の伝統的手工業による生産技術などを評価した。その際、文化庁は「政府内で総合的な検討を行う」と異例の注釈を添えた。(2022/01/28-20:56)

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