サイバー犯罪検挙、初の1万件超 昨年、不審アクセスも過去最多

2022.01.28
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by 時事通信

 警察庁によると、全国の警察が2021年に検挙したサイバー犯罪は前年比24.3%増の計1万2275件(暫定値)で、初めて1万件を超えた。警察が検知した不審なアクセスも過去最多を更新し、同庁は「サイバー空間の脅威は深刻化している」と警戒を強めている。
 同庁によると、サイバー犯罪の検挙では詐欺の増加が目立った。新型コロナウイルスの感染拡大やデジタル化の進展で、オンライン取引やキャッシュレス決済が普及していることなどが背景にあるとみられる。実際には流通していない暗号資産(仮想通貨)を使って別の暗号資産をだまし取ったとされる事件の検挙もあった。
 21年中にあったサイバー攻撃などのための探索行為とみられる不審なアクセスは、一つのIPアドレス(インターネット上の住所)当たり1日平均7335件(前年比12.7%増)だった。IoT(モノのインターネット)機器の脆弱(ぜいじゃく)性を狙ったアクセスが増えているという。(2022/01/28-13:36)

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