補正予算、月内成立目指す　２５日審議入りで調整―政府・与党

　政府・与党は１６日、物価高騰対策の財源の裏付けとなる２０２２年度補正予算案について、２５日に国会で審議入りし、３１日の成立を目指す方向で調整に入った。複数の関係者が明らかにした。自民党は週内にも野党側に審議日程を伝え、理解を得たい考えだ。
　岸田文雄首相は１６日の政府・与党連絡会議で、２．７兆円規模の補正予算案を１７日に閣議決定すると説明。「今国会で成立を図り、国民生活を守り抜くための万全の備えを固めていきたい。早期成立に向けて緊張感を持って審議に臨んでいく」と述べ、与党側の協力を求めた。
　与党が描く審議日程は、２５日の衆参両院本会議で鈴木俊一財務相の財政演説と各党代表質問を行い、衆院予算委員会は２６、２７両日、参院予算委員会は週明けの３０、３１両日に開催。２７日に衆院を通過させ、３１日の参院本会議での成立を期す。
　これに対し、立憲民主党は、補正予算の規模は不十分で、予備費の積み増しも問題だとして、徹底追及する構えだ。（2022/05/16-17:20）