補正予算案、2兆7009億円決定 物価高対策で予備費補充―政府

2022.05.17
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by 時事通信

 政府は17日の持ち回り閣議で、物価高への「総合緊急対策」の財源の裏付けとなる2022年度補正予算案を決定した。一般会計の歳出総額は2兆7009億円で、全額を赤字国債で賄う。今国会に提出し、月内の成立を目指す。国会の議決を経ずに政府の判断で使用できる予備費を補充することが主な目的となっており、野党が反発を強めている。
 鈴木俊一財務相は同日の記者会見で、「新型コロナ(ウイルス)の再拡大や原油価格、物価のさらなる高騰などによる予期せぬ財政需要に迅速に対応するために必要な措置だ」と理解を求めた。
 主な歳出として、既に緊急対策の財源の一部に充てた予備費を補充するため計1兆5200億円を盛り込んだ。内訳は、新型コロナウイルス対策予備費が1兆1200億円、一般予備費が4000億円。コロナ予備費は使途を原油高・物価高対策にも拡大する。(2022/05/17-19:08)

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