リニア、来年のアセス開始目指す 岸田首相が実験線視察

2022.05.28
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by 時事通信


リニアモーターカーの試験車両に試乗し、JR東海の金子慎社長(右)の説明を聞く岸田文雄首相=28日午前、山梨県内(代表撮影)

リニアモーターカーの試験車両に試乗し、JR東海の金子慎社長(右)の説明を聞く岸田文雄首相=28日午前、山梨県内(代表撮影)

 岸田文雄首相は28日、山梨県都留市のリニア中央新幹線の実験線を視察した。首相は記者団に、名古屋―新大阪の未着工区間の環境影響評価(アセスメント)に関し「全線開業の前倒しを図るため、来年から着手できるよう、沿線自治体と連携しつつ指導・支援していく」と表明した。
 リニア新幹線は、工事に伴う水資源への悪影響を懸念する静岡県が県内の着工を認めておらず、JR東海が目指す2027年の開業が遅れる見通しとなっている。首相は県が要望する環境保全に関する国の有識者会議について「速やかに設置する」と語った。
 首相は、今月から一般の体験乗車が始まったL0(エルゼロ)系改良型試験車両に試乗。JR東海の金子慎社長の説明を受けながら、最高時速500キロに達すると「安定性もあるし、地震にも強い」と感想を述べ、性能をアピールした。(2022/05/28-16:13)

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