九州北部から北陸が梅雨明け 6月中は初、前線が北上―29日も猛暑警戒・気象庁

2022.06.28
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by 時事通信


厳しい日差しの中、日傘を差して歩く人(後方は熊本城)。気象庁は28日、九州北部と四国、中国、近畿、北陸の各地方が梅雨明けしたとみられると発表した=同日午前、熊本市中央区

厳しい日差しの中、日傘を差して歩く人(後方は熊本城)。気象庁は28日、九州北部と四国、中国、近畿、北陸の各地方が梅雨明けしたとみられると発表した=同日午前、熊本市中央区

  • 【図解】2022年6月 梅雨入り・明け日

 気象庁は28日、九州北部と四国、中国、近畿、北陸の各地方が梅雨明けしたとみられると発表した。1951年の統計開始以来、これらの地方の6月の梅雨明けは初めてで、最も早い。
 偏西風が蛇行して太平洋高気圧が張り出し、梅雨前線を北に押し上げたため、梅雨明けが早まった。
 東、西日本は29日も晴れる所が多く、前橋市などで最高気温39度、東京都心(千代田区)も36度と35度以上の猛暑日が予想される。気象庁と環境省は群馬県などに熱中症警戒アラートを発表した。
 各地方で過去最も早かった梅雨明けは、四国が64年、九州北部が94年で、それぞれ7月1日。北陸は2001年7月2日、近畿と中国は78年7月3日だった。
 北陸は平年と比べ25日早く、九州北部と中国、近畿は21日、四国は19日早かった。昨年と比べると、四国が21日、近畿が19日、北陸が16日、九州北部と中国が15日、それぞれ早かった。
 梅雨期間も九州北部が17日間、四国15日間、中国と近畿14日間で、北陸を除いて最も短くなった。ただ、梅雨明け日は速報値のため、9月に発表される確定値で見直される可能性がある。
 気象庁は27日、関東甲信と東海、九州南部で梅雨明けしたとみられると発表。梅雨が続いているとみられるのは東北のみとなった。
 28日は東、西日本で広く晴れて気温が上昇した。山梨県甲州市で最高気温38.7度、岐阜県多治見市で37.9度、埼玉県鳩山町で37.3度を観測。東京都心も35.1度で、4日連続の猛暑日となった。(2022/06/28-17:55)

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