900超の市区町村に働き掛け HP管理システム取引妨害―スマートバリューなど2社・公取委

2022.06.30
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by 時事通信


スマートバリュー本社が入るビル=30日午後、大阪市中央区

スマートバリュー本社が入るビル=30日午後、大阪市中央区

 東証スタンダード上場で、地方自治体のホームページ(HP)作成事業を手掛ける「スマートバリュー」(大阪市中央区)と同社の業務提携先で地域情報サイトなどを運営する「サイネックス」(同市天王寺区)が、900超の市区町村に対し、HP管理システムの受注をめぐって競合他社の新規参入を事実上妨げる働き掛けを行っていたことが30日、公正取引委員会の調査で分かった。
 公取委は同日、両社が提出した改善計画を認定した。行政処分の「確約手続き」に基づくもので、両社は問題行為の取りやめや、再発防止などを約束した。
 公取委によると、両社は2019年2月以降、47都道府県の900超の市区町村に対し、HP管理を行う「CMS」と呼ばれるシステムの仕様書などに、無償公開されたソフトの利用を認めない内容を記載するよう働き掛けるなどした。(2022/06/30-16:50)

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