25都府県で前週比「倍増」 コロナ感染、再拡大加速―オミクロン株「BA.5」に警戒

2022.07.07
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by 時事通信


新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を受ける人=5月、東京都港区

新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を受ける人=5月、東京都港区

 新型コロナウイルス感染者の増加ペースが加速している。東京や大阪など25都府県で新規感染者が1週間前と比べ2倍に増加。感染力が強いとされるオミクロン株の別系統「BA.5」が広がっているとみられ、自治体などは警戒を強めている。
 全国の新規感染者は、オミクロン株の広がりによる1月からの「第6波」で急増。2月5日に10万人を超えピークを迎えると、その後は減少傾向が続いていた。しかし、6月後半から再び増加に転じ、今月6日まで16日連続で前週の同じ曜日を上回っている。
 6日に確認された新規感染者は、東京都が8341人、大阪府が4621人で、いずれも前週の水曜日と比べ2倍を超えた。25都府県で新規感染者が1週間前から「倍増」しており、群馬、奈良両県は3倍超となった。
 東京都の新規感染者を年代別で見ると、20代が1912人で最も多く、30代(1540人)、40代(1380人)と続く。重症化リスクの高い65歳以上は553人で、全体の6.6%にとどまっている。
 重症者用病床使用率は4.3%。都は30~40%となった場合などに緊急事態宣言の発令要請を検討するとしている。
 再拡大の要因とみられるのが、オミクロン株の別系統「BA.5」の存在だ。都内では従来のタイプから置き換わりが進み、都内で確認された陽性者の25%超を占めているとされる。
 感染力の強さに各自治体は警戒を強めており、東京都の小池百合子知事は6日、「感染症の広がりの速さを示している」と指摘。愛知県の大村秀章知事は「完全に『第7波』の襲来だと言わざるを得ない」と強調した。(2022/07/07-15:45)

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