潰瘍性大腸炎に培養粘膜 世界初、ミニ臓器移植―東京医科歯科大

2022.07.07
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by 時事通信


東京医科歯科大学=東京都文京区

東京医科歯科大学=東京都文京区

 大腸の粘膜に潰瘍ができ、腹痛や血便を引き起こす難病「潰瘍性大腸炎」について、東京医科歯科大は7日、患者本人の大腸粘膜を採取して培養した「オルガノイド」(ミニ臓器)を作り、移植する臨床研究を行ったと発表した。人への移植は世界初という。移植を受けた患者の健康状態に問題はなく、他の消化管難病への応用も期待される。
 潰瘍性大腸炎は原因不明の病気で、症状が重い場合は入院や大腸の全摘出手術が必要になることもある。厚生労働省が指定する難病の一つで、日本には22万人以上の患者がいると推計される。(2022/07/07-20:44)

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