東工大と医科歯科大、統合協議へ 「卓越研究大」認定目指す

2022.08.08
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by 時事通信


東京医科歯科大(写真左)と東京工業大

東京医科歯科大(写真左)と東京工業大

 国立大学の東京工業大と東京医科歯科大が、統合に向けた協議を開始することが8日、関係者への取材で分かった。政府から数百億円規模の支援が受けられる「国際卓越研究大学」の認定を目指す。
 文部科学省は両大学について、いずれも世界最高水準の教育研究活動が見込まれる「指定国立大学法人」に指定。それぞれ理工学系と医療系で国内トップクラスの研究力があり、統合により国際競争力をさらに高める狙いがあるとみられる。指定国立大同士の統合が実現すれば初めて。
 関係者によると、単一の新たな大学になるか、運営法人の傘下に二つの大学が入るかなどは今後、検討する。
 政府は10兆円規模の「大学ファンド」を創設。年約3000億円を目標とする運用益を出して原資とし、2024年度から1校当たり数百億円を支援する。対象は国際卓越研究大学に選ばれた数校に限られ、年内に公募を開始する予定。
 大学院生を含む学生数は東京工業大が約1万人、東京医科歯科大は約3000人に上る。21年度の国からの運営費交付金は東工大が218億円、医科歯科大が138億円で、両大学が統合されれば北海道大の366億円、筑波大の361億円に並ぶ規模になる。同交付金のトップは東京大の835億円。
 東京工業大と東京医科歯科大は、それぞれ「現段階で回答できる内容はありません」などとコメントした。(2022/08/08-17:55)

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