原発、ロシアはウクライナに返還を IAEAの訪問要求―G7外相

2022.08.10
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by 時事通信


【図解】ウクライナのザポロジエ原発

【図解】ウクライナのザポロジエ原発

 【ベルリン時事】先進7カ国(G7)の外相は10日、ロシアに対し、占拠しているウクライナ南東部のザポロジエ原発を直ちに同国の管理下に戻し、国際原子力機関(IAEA)による安全確保のための同原発訪問も受け入れることを求める共同声明を発表した。
 G7外相は、ロシア軍の核施設占拠に「深い懸念」を持っていると表明。「ウクライナ国民や周辺国、ひいては世界を脅威にさらしている」と非難した。
 その上で、安全性についての懸念に対応するため、「ザポロジエ原発へのIAEAの専門家派遣の重要性を強調する」と表明。さらに、専門家には、ウクライナの全原発への安全で無制限なアクセスが認められねばならないと訴えた。
 同原発には5日から複数回砲撃が加えられており、大災害につながることが懸念されている。ウクライナ、ロシアとも相手が攻撃を行ったと主張し、真相は不明だ。IAEAのグロッシ事務局長は繰り返し訪問を目指す方針を示しているが、戦闘行為が行われているために実現できていない。(2022/08/10-21:04)

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