「和歌山ニット」、世界へ売り込め 職人の品を披露―NY

2022.09.24
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by 時事通信


米ニューヨークのイベント会場に展示されたスエット製品の前で、訪問者(左)と話す和歌山県のニットメーカー関係者ら=23日

米ニューヨークのイベント会場に展示されたスエット製品の前で、訪問者(左)と話す和歌山県のニットメーカー関係者ら=23日

 【ニューヨーク時事】「和歌山のニット生地に触れ、ものづくりの素晴らしさを知って」。米ニューヨークで23日までの3日間、和歌山県のニットメーカー8社が伝統技術に基づく「丸編み」製品をアピールするイベントが開かれた。職人が特殊な機械で生み出す品は、世界の高級ブランドも認める高品質。関係者らは今後も衣料業界だけでなく、一般の人々に積極的にアピールしていく。
 和歌山県は、立体的に編み上げる「丸編み」方式のニット製品の生産高で日本一。ニット産業は100年超の歴史を誇り、特に地元産の生地を用いたスエットは高級ブランドからの評価が高いという。
 今回、8社は各社自慢の生地を8着のスエット製品で披露。ファッション工科大(FIT)そばのイベント会場には学生らが訪れて試着し、不要になった着物の再利用や裏地へのカシミヤ採用など、工夫を凝らした製品の肌触りを体感した。
 職人の後継者育成などの課題はあるが、イベントを主導したエイガールズ(和歌山市)の山下智広社長は「世界で他にない技術を示して需要を高めれば、若者のあこがれも生まれる」と抱負を語った。(2022/09/24-13:33)

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