「日本の真のリーダーだった」 菅前首相が弔辞―安倍氏国葬

2022.09.27
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by 時事通信


安倍晋三元首相の国葬で追悼の辞を述べる菅義偉前首相=27日午後、東京都千代田区(代表撮影)

安倍晋三元首相の国葬で追悼の辞を述べる菅義偉前首相=27日午後、東京都千代田区(代表撮影)

 自民党の前首相は27日、安倍晋三元首相の国葬で友人代表の弔辞を述べた。官房長官として安倍政権を支えたことに関し、「あらゆる苦楽を共にし、本当に幸せだった」と振り返り、「日本にとって真のリーダーだった」と強調した。
 菅氏は、2000年に安倍氏と北朝鮮問題を機に出会った経緯に触れ、「真っすぐな目、信念を貫こうとする姿勢に打たれ、私は直感した。いつか首相にならねばならない人だと」と回顧。2度目の党総裁選出馬を迷う安倍氏を説得したことを「生涯最大の達成」と誇った。
 安倍氏の銃撃事件にも言及し、「お目にかかりたい、同じ空間で同じ空気を共にしたい」との思いで、現場の奈良県に向かったと述懐。「悔しくてならない。悲しみと怒りを交互に感じながら、この日を迎えた」と語った。
 結びに、明治の元勲・山県有朋が盟友・伊藤博文をしのんだ「かたりあひて 尽し丶人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」との句を詠み上げ、自身の心情と重ねた。(2022/09/27-15:11)

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