アルツハイマー新薬、承認申請へ エーザイ、年度内に日米欧で―治験で効果確認

2022.09.28
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by 時事通信


新型のアルツハイマー病治療薬について記者会見するエーザイの内藤晴夫最高経営責任者(CEO)=28日午後、東京都文京区の同社本社

新型のアルツハイマー病治療薬について記者会見するエーザイの内藤晴夫最高経営責任者(CEO)=28日午後、東京都文京区の同社本社

 製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンは28日、共同開発中のアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、後期段階の臨床試験(治験)で症状の悪化を抑制する効果が確認できたと発表した。エーザイは2022年度内に日本、米国、欧州で承認申請し、23年中の承認を目指すとしている。
 エーザイの内藤晴夫最高経営責任者(CEO)は同日、東京都内の本社で記者会見し、「治らないと思われていた病気の治療が可能になる社会的インパクトは大きい」と指摘。「一日も早く患者に薬剤を届けられるよう努力したい」と述べた。
 レカネマブは、両社が共同開発した別のアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」に続く新薬で、1795人を対象に後期段階の治験を実施。その結果、偽薬を投与した患者に比べ、病気の原因とみられる物質「アミロイドβ(ベータ)」の蓄積量が大きく減ったほか、症状の進行について27%の抑制効果が見られるなど、統計学的に有意な効果が示されたという。(2022/09/28-19:09)

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