9月の為替介入2.8兆円 円安阻止で最大―財務省

2022.09.30
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by 時事通信

 財務省は30日、外国為替市場で9月に実施した為替介入額を2兆8382億円と公表した。急速な円安の進行に歯止めをかけるため、政府・日銀は9月22日に約24年ぶりの円買い・ドル売り介入に踏み切った。介入が22日だけであれば、一日の円買い介入額としては、バブル崩壊後の金融危機に直面していた1998年4月10日の2兆6201億円を上回り、過去最大。
 市場関係者は3兆円規模と推計していた。財務省は、投機的な円安の進行には追加介入も辞さない姿勢を示しており、介入額の公表を受け、外為市場との神経戦が激しくなりそうだ。
 公表したのは月間介入額で、内訳となる実施日別の金額は11月上旬に公表する。
 鈴木俊一財務相は22日に介入実施を表明した際、「投機による過度な変動が繰り返されることは、決して見過ごすことができない」と強調した。円相場は介入後に1ドル=145円台後半から一時5円以上、急伸した。しかし、日米の金利差拡大を背景に足元では再び円安方向に揺り戻しが進んでいる。(2022/09/30-21:26)

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