ロシア領事、国外退去に ウラジオ拘束事案に対抗措置―日本政府

2022.10.04
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by 時事通信


森健良外務事務次官との面会を終え、外務省を後にするガルージン駐日ロシア大使=4日午後、東京・霞が関の外務省

森健良外務事務次官との面会を終え、外務省を後にするガルージン駐日ロシア大使=4日午後、東京・霞が関の外務省

  • 取材に応じる林芳正外相=4日午後、東京・霞が関の外務省

 外相は4日、ロシアの在札幌総領事館領事1人について「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定し、10日までに国外退去するよう求めたと明らかにした。ロシアによる在ウラジオストク日本総領事館領事1人に対する身柄拘束と国外退去処分への対抗措置。外務省で記者団に語った。
 外務省の森健良事務次官がガルージン駐日大使を同省に呼び、伝えた。林外相はロシアによる身柄拘束について「明白かつ重大な国際法違反で、極めて遺憾であり、決して受け入れられない」と強調。「相応の措置として通告した。この措置をしかるべく履行するよう求める」と語った。
 在日ロシア大使館はこれを受け、日本政府に対して「断固抗議した」と発表した。
 ウラジオストク領事をめぐっては、ロシア連邦保安局(FSB)が9月22日に一時拘束し、「金銭で違法に情報を入手した」と主張。同26日に日本側へ「ペルソナ・ノン・グラータ」指定を通告し、48時間以内の国外退去を要求した。(2022/10/04-20:50)

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