対北朝鮮で抑止力強化 非核化へ緊密連携―日米首脳電話会談

2022.10.05
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by 時事通信


報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=4日午後、首相公邸

報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=4日午後、首相公邸

  • オースティン米国防長官と電話会談を行う浜田靖一防衛相=4日夜、防衛省(同省提供)

 首相は4日夜、北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことを受け、米国のバイデン大統領と約25分間電話会談した。両首脳はミサイル発射について「国際社会の平和と安定に対する明白かつ重大な挑戦」との認識で一致。日米同盟の抑止力・対処力を強化していく方針を確認した。
 北朝鮮は今後、核実験などさらなる挑発を行う可能性もある。首相は電話会談で、防衛力を抜本的に強化する意向を改めて伝達。両首脳は、国連安全保障理事会決議に従った北朝鮮の完全な非核化を目指して緊密に連携することを申し合わせた。
 首相はこの後、首相公邸で記者団に、米国による東アジア地域への関与について「全面的に意見を一致させ、連携を確認した」と説明。韓国とも「緊密な意思疎通を図っていきたい」と語った。
 ◇米長官「核の傘揺るがず」
 これに先立ち、防衛相もオースティン米国防長官と電話会談。オースティン氏は、日本に対する「核の傘」提供を含む米国の拡大抑止は「揺るぎない」との立場を伝えた。
 4日は外相もブリンケン米国務長官と電話で協議。ハイレベルで集中的に擦り合わせを図る異例の対応で日米の一体ぶりを内外にアピールした。(2022/10/05-00:13)

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